医学生の徒然草

地方医学生が徒然なるままに日常で考えたことを文章に残すためのブログです

実習の話:みみ

現在病院実習中のあるまです


実習に出ると、自分が患者側でいるときと全然違うことが見えてくるんですよね
日々医療の現場に立っている先生方には当たり前のことでも
普段から病院にいるわけでもない健常人には知らないことがたくさんあります


でも医療者ってその溝を埋める努力をいつも心掛けなければいけないですよね
そもそも医療は医療者のためにあるわけではなくて患者さんのためにあるわけですから…
それを忘れないように働いていきたい…


耳鼻科を回っていた時の話
耳が聞こえにくくなったという70代くらいのおばあさんが外来できました
おばあさんは耳の病気なんじゃないかと不安そうで付き添いの娘さんも心配そう
検査の結果、おばあさんは伝音難聴という難聴の状態でした。
難聴には伝音難聴と感音難聴があり、
伝音難聴の場合は外耳・中耳という部分の障害が多いです。
では、このおばあさんはどんな原因で伝音難聴になったのか??


先生は電子カルテの画面をみた後、患者さんの耳の奥をみて、
「じこうですね」
おばあさん・娘さん・私「?」
先生「みみあかです」
おばあさん・娘さん・私「?」
先生「みみあかが詰まって耳の穴をふさいで難聴になってます」
おばあさん・娘さん・私「?!」


耳垢で、難聴....
あるんですね


その後、吸引する機械などで10分ほど耳垢と格闘し、
大量の耳垢が.....!
なんかわかりませんがホタテの貝ヒモ?みたいなビロビロしたものまで…!
耳の中にこんなに大量の耳垢が入っていたのかとびっくりでした。


先生によると、綿棒でよく耳掃除をする人は、耳垢が綿棒で奥の方に押し込まれて、
どんどん耳垢がたまっていき、長年たまっていくと固くなって耳の穴をふさいでしまうそうです
綿棒でよく耳掃除をする方、気を付けてください…
私もよく綿棒使ってしまうので心配になりました


そもそも耳には耳垢を排出できる機能があるそうで、乾燥した耳垢のタイプが多い日本人には耳掃除はあまり必要ないらしいです。
やるとしても耳の奥側ではなく浅いところにとどめておいたほうがよさそうです。


ちなみに我が家の祖母は半年に1回くらい耳鼻科に行って先生のところで耳掃除をしてもらっています。


何はともあれ耳垢をとって難聴が治ったおばあさんの安心した顔を見れてよかった…
耳の中って自分じゃあみれないから不安ですよね



今日はここまで


*このブログは病院実習をしている学生の体験談です
専門的には違うこともあるかと思いますので了承の上閲覧ください
もし専門の方で訂正などありましたらコメントいただけますと嬉しいです

自分のこと:ふるさと

自分、地方の県立高校出身です
東京で浪人して、出身とは違う県の国公立の医学部に入りました
浪人して初めて一人暮らしをして、大学に入っても一人暮らしをしてみて、ふるさとってやっぱりいいなと思うことが増えました
浪人をした東京も、今暮らしているこの場所も好きだけれど、やっぱり自分の帰る場所はふるさとだなと思います。


でもこう思えるようになったのも、一度ふるさとを出てから、自分の地元を客観的に見れるようになったからなんですよね。
まだ故郷から出たことなない方は、自分のふるさとの良さを知るために就職や進学で県外にでてみてはいかがでしょうか


誰だよって話ですが


地方創生とか言われていますが結局地方が活性化するにはその地域の若者がどれだけ地元のことを思って行動できるかなんじゃないかなと思います
自分が育った街のために何か返すことができないかという若者がいて、そこに企業だったり行政が力を貸していかなくては結局続かないんじゃないかと
若い人たち、がんばっていきましょう


そして、大人たちは若い人たちが地元を愛せるように、ふるさとのために尽くしたいと思えるように、かっこいい地元を愛する大人たちでいてください


今日はここまで

初投稿

初投稿です


ブログってどんな感じで書けばいいんですかね
なんだかよくわかりませんがとりあえず始めてみます


地方で医学生やっています
自分のアイデンティティが医学生だけの人間にはなりたくないんですが、
自分が他人に興味を持ってもらうきっかけはまだ医学生ってことしかないのかなぁなんて思いこんな題名になりました


普段いろんなことを考えるんですが、
それをアウトプットしていかないと自分がどんなことを考えていたかも
忘れてしまうあほな子なので記録用として使います


自分は他人の考えに影響されやすいので、自分の考えもどこかの誰かに影響していったら面白いなと思います


今日はここまで